- あなたは、老中“田沼意次”となり次徳川11代将軍“徳川家治”の元、幕府の軍資金を600万両にする事が目的です。幕府の軍資金を増やすためには、怒るとちょんまげが赤く光る浪費癖のある文字通りのバカ殿のご機嫌をうかがったり、大目付・勘定奉行・寺社奉行・町奉行に細かな指示を与えて江戸の町の流通を円滑にしたり、江戸内の学問所や養生所の拡大を図りながら江戸の教育や医療の水準の底上げをしたり、佐渡金山をはじめとする日本各地の4大鉱山を開発したりと仕事は山積みです(^^ゞ
『火事と喧嘩は江戸の華』とか言う名言がありますが、11月頃になると放火魔が江戸に居るんじゃないかと思わせるような高頻度で火災が発生します。また、これは疫病の大流行とコンボになる可能性が高いので3年に一度は町の住人の約1/5が死亡する一種のイベント(?)が行われます。その度に幕府軍資金から100万両近くが減るので非常に迷惑です(>_<)
このゲームの救いは、江戸のエジソンことしゃくれ顎が魅力の“平賀源内”が発明する道具を商人や見世物小屋を通じて江戸に流通させる(←但し、商人に道具の流通を頼むと必ず賄賂を置いていきます。あまりにも高頻度で行うと松平定信が「田沼様は饅頭がお好きだという噂が流れております」とニヤリと笑いながら田沼を失脚させるためにこの事をバカ殿に進言します。)とそれぞれに設けられた値だけ江戸の水準が上がるというなかなか面白いシステムが備えられている事です。
尚、登場人物は全てデフォルメされていますが親しみやすくデフォルメされているので◎。サウンド面は江戸のノリにマッチする感じのポップなBGMでこれまた◎。
SSのシミュレーションではかなりの良作に分類されると思います。買って損無し、私ウナギイヌが太鼓判を押します!!
(text by ウナギイヌ)
- 信長の野望みたいに目的のためには敵を騙したり脅したり、あるいは殺してしまったりするのには、そろそろ嫌
気が差してきたという歴史シミュレーションファンには特にお勧めの一品です。
主人公は賄賂好きの腹黒汚職政治家として有名な田沼意次。
鎖国と幕藩体制によって壊死の様相を晒していた江戸幕府の経済を立て直すため、日本のダ・ヴィンチ、平賀源
内の力を借ります。
史実では、息子・意知は暗殺され、平賀源内は刃傷沙汰を起こし獄中死、理解者であった将軍の死後、松平定信
の追い落としに掛かった田沼意次は失脚し、田沼家は改易断絶となり、日本のルネッサンスは血みどろの明治維
新によって文明開化という形で達成されるのですが…
歴史のifと言う形でありますが、ゲームのエンディングを迎えて目の当たりにする大江戸ルネッサンス…歴史を
愛する者として胸を熱く焦がさずにはおれません。
テキストが秀逸でわかりやすい単語ヘルプがあるので、この時代よく分からないよという人も楽しめると思いま
す。
(text by やすべえ)
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